市教委に連絡するほどのものではないのに
横浜市教育委員会は24日、児童2人の頭を平手でたたくなどした瀬谷区内の市立小学校の40代の男性教諭を戒告処分とした。市教委によると昨年11月11日、給食配膳時に廊下で話をしていたり清掃を最後までやらなかったりした6年の児童2人に対し、頭部を平手でたたくなどした。また、児童のけがの確認や管理職への報告、保護者への連絡なども行わなかった。 翌日、保護者から連絡が入り市教委が調査していた。教諭は指導が目的だったとし「児童の心に傷を負わせてしまい反省している」と話しているという。
このようなニュースを目にしました。正直、この程度で処分をするというのはいかがなものでしょうか。頭部を叩いたとありますが、どの程度の叩き方にもよるとは思うのですが、文面から察すると、平手で叩いたということですので、大した体罰ではないと思われます。
また、いきなり手を出したのではなく、事前にいくつかルール違反を子どもがしているようですので、それを戒めるために手を出したのであれば、致し方ないと思います。
「手を出すのは悪い」
そう思われる方もいるかもしれませんが、正直、口で何度注意しても分からない子は分かりません。「年単位」で何度言ってもわからない子供はいます。
それはなぜか?
別に傷まないからです。
ただ、この先生に問題があるとすれば、保護者の理解を得られていなかったことと、手を出した後に保護者に連絡をしていなかったことかも知れません。
ただし、保護者にも問題があるように思います。『市教委が調査をした』と書かれていますが、これは保護者が学校に事情の説明を初めに求めてはいなく、教育委員会に初めに連絡したということです。
連絡されたからには、教育委員会も動かざるを得ません。
全く変な世の中になりました。教師もやり辛いことでしょう。何より、この事件で一番損しているのは誰だと思いますか?
私は、『叩かれた子ども』だと思います。
今後この子どもは、何か悪いことをしても、あまり注意されないでしょう。注意したら親に報告が行き、また、教育委員会に連絡されると先生たちも思うからです。ですから、悪いことが注意されなくなると、善悪の判断が出来なくなります。
また、学校側からもこの子どもたち、並びに保護者はチェックされます。すぐに教育委員会に連絡する親として。
一般社会生活で困らないために学校へ行っています。一般社会でルールを守らなかったら殴られるよりももっと恐ろしいことが待っています。子ども達が悪く育ってしまって一番困るのは保護者です。教員と接する時間は過性のものに過ぎません。
多少のことで、騒ぎ立てるのはいかがなものかと思います。